ごあいさつ
ミリからナノへ、未来を拓くマグネティックスの世界
「モノとモノを分離させる」。材料も、製造工程も複雑化し、多種多様な製品が氾濫する現在、生産される製品や排出されるゴミも多様化し「分離させること」は次第に複雑になってまいりました。我が社が取り組んでいることは、豊富なノウハウを駆使したマグネット応用技術で、「必要なモノ」と「不要なモノ」を分離させることです。
昭和18年に服巻鉄工所として創業し、昭和58年に、前身の服巻機械製作所よりマグネット部門を分離させ、日本マグネティックス株式会社を設立。以来、20年余りにわたり研究・開発を重ね、鉄粉、アルミ等を分離させる永久磁石及び電磁石の応用機器の開発・製造に携わってまいりました。
創立より引き継がれている基本理念は。「小さくてもお客様に大きな喜びを届けること」。食品、粉体、リサイクルを3本柱に、さまざまな業種のお客様からの幅広いニーズにお応えするため、「選別のプロ」としてあらゆる可能性に挑戦し続けております。
中でも、リサイクルは我々が力を入れる重要な課題です。毎日の生活から出るゴミ、工場からのゴミ。私たちが日々暮らしを続ける限り排出され続ける廃棄物の処分やリサイクル方法は、エコロジー化がもはや地球的な常識となった今、企業にとっても生き残りのためには避けては通れない問題になっています。
我が社にとっても、以前はアルミと鉄を分離させるだけであった選別も、静電気、さらには渦電流を使って、より細かな選別が可能な製品の開発を進めています。例えば、車の粉砕された部品を選別し、新たに鋳型を作る材料とアルミを分けるなど、お客様からの提案や協力を得て開発された画期的な製品も登場しました。
私たちは、生活から、住んでいる地域から、そして世界的な視野に立ち、”環境を守る”をキーワードに、お客様と手を携え、新しいフィールドへ邁進してまいりたいと思います。固体から粒子へ。ミリからミクロンへ、さらにはナノの世界へ。これからも、個々のお客様へニーズにあわせたマグネット応用技術を提供しながら、きめ細やかな対応ができる新時代の企業を目指してまいります。
日本マグネティックス株式会社
創業者 服巻 慶治